井伊の虎走る

月光乾麺

2013年02月26日 17:36

 みおつくし劇団の公演「井伊の虎走る」を日曜日に観てきた。徳川四天王の一人、井伊直政が幼少のころ、今川の刺客の手を逃れ、三河鳳来寺に向かう途中のエピソードをアレンジした創作劇だ。

 そこに登場するのがと虎松(直政の幼名)と育ての親の次郎法師だ。いきなり虎松の親、直親が今川の手によって切り殺されてしまうが、ここでは天野なにがしという、くの一風の刺客にやられてしまうのだが、天野なにがしとは虎松の祖父、直平を討ったとされる一族で、このあたりが一般的に言い伝えられているところとは違う。

 さらに女地頭、次郎法師と家康の長男が出会い、悪い手のものをやっつけるなど奇想天外な展開をしていく様子に1時間半という時間を忘れさせてしまった。

 内容的には、ここで書いたように言い伝えとは違うところがあるが、裏切りと弱肉強食の戦国乱世を信じあうことに希望を見付け、やがて戦の無い世を築こうと誓ったところで終わっている。このあと写真の岡崎三郎は武田と通じたといって自刃するがこの辺りは劇の中には出てこない。
 2度も府がいな最後をやる役者さんも大変なものだと思ったが、いい味を出していたと感心した。

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