足切り観音御開帳
井伊谷は上町の足切り観音の御開帳が昨日行われ、多くの参拝客で賑わった。
名前を聞くと「足切り」とはぶっそうな名前だが、そのむかし南北朝のころにそのいわれがある。
南北朝の戦にあけくれた南朝側の第二皇子宗良親王が矢を足に受け傷ついた折、観音様が身代わりになって足に傷を負い、宗良親王の傷は瞬く間に癒えて、助かったという。それよりこの観音様は足切り観音と呼ばれ、武運長久の観音様として、また足の病気を治すとして人々の信仰を集めて今日まで毎年御祭りが引き継がれている。
老人クラブの手踊りや先囃子保存会の演奏のほか参拝者には甘酒が振る舞われ、この日を境に井伊谷の地はすっかり秋の気配を感じる季節となる。
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