うら盆

月光乾麺

2012年08月24日 19:32

 井伊谷の町どおりでは昔から裏盆と称して8月13日から15日のお盆の時と同じように松明を焚く。

 商家では1年中休むことなく働いた丁稚さんが里帰りできる日だったとも聞いているが、それは相当昔の話だ。全国的には23日、24日は地蔵盆と言った風習もあるようだし、盂蘭盆(うらぼん)との混同もあったようだが、当地はこの8月の23日24日に松明を焚いてもう一度死者の霊を弔って盆行事はすべて終了するのである。

 こどもの頃はこの火を花火の種火にしたりして楽しんだものだが、今では殆どのお宅でこうしたうら盆の行事はしなくなった。通りすがりの人が、何で?と首をかしげながら火の横を通り過ぎるのを見て時代の変遷を感じる。

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