三岳城跡

月光乾麺

2008年11月15日 14:02

 11月13日久しぶりに三岳城跡に登った。宗良親王が詠んだ「夕暮れは、港もそこと白須賀の 入海かけて 霞む松原」の歌を検証する目的もあって快晴の日を選んだ。

 白須賀は愛知県との県境近くの地名であるから、ここ三岳城跡に立てば浜名湖の向こうに見えるはずである。太平洋は銀色に輝いてはっきり見えるのだが白須賀辺りははっきりしない。おそらくイメージで詠んだのだろう。

 宗良親王は2度井伊谷の地を訪れているが最初は吉野を出て海路を来て新居に着いた。その後浜名湖を来たのか陸路を歩いて来たかは分からないがとにかく井伊谷に来た。そして三岳の城で詠んだのがこの和歌なのだ。

 ここ三岳城跡に立つと、はるばる海路を荒波と戦って到達した思いが読み取れる。しかしながらこの和歌が詠まれたのは城山という説もある。三岳より低い城山からだと細江公園の山並みがじゃまをして浜名湖の南端は見えない。三岳城跡に立つとこのことが確信できるのである。

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