
ここにアサヒ樽生クオリティー修了証がある。3年ほど前に受講したのだが、半日の時間を費やせばだれでもできる。大した資格でもないので特記することではないが、何も教わらないよりはましだと思って参加した記憶がある。
主に樽生ビールを使用した後の洗浄と圧力と樽生の温度の相関関係を教えて頂いた。どの世界にも講釈師はいるもので思わずその楽しい講義にのめり込んでしまった。話術といい、テクニックといい参考にしたいものだとつくづく思った。受けていない酒屋さんも是非参加してほしい。
こういった経緯から樽生の洗浄は当たり前のようにするしセッティングも慣れっこになった。常にいい状態で生ビールをイベント会場に提供したいと思って商売をしている。お陰さまで夏のシーズンの土日はこうしたことに時間を費やすことが多くなる。皆んなが「夏は樽生が一番」と喜んで言ってくれるのがうれしくて重い機械をセットして時間外労働のいやな役回りを買っている。
樽生の温度の相関関係は樽生の保存されれている時の温度が高いほど高圧力をかけるのであるがこのあたりのテクニックは難しい。当店の場合は冷蔵庫に保存されている樽生をイベント会場に持っていくので比較的低圧でサーバーにCO2を送るので失敗がない。少々出るのには時間が掛かるが泡まみれよりはいいし、何よりクリーミーな泡を作ることが出来る。
これからも暑い日が続くが今日も朝の一仕事に生樽サーバーの回収と洗浄を行った。中には底にジョッキ1,2杯分残った樽生もあるので、もう一度冷蔵庫に戻して晩に頂く。炭酸がビールに溶け込んで、やや劣化したビール味を楽しむのもビール屋の脳にデータベース化される。さらにきゅうりのビール漬けには酵母の利いた生ビールが一番いい味を出す。結構生樽ビジネスも楽しみなことがある。