
賀茂鶴樽酒を味わった。北区まつりに地域おこし団体睦会が地元の女性団体の応援出店を行った。我が会も多少の売り上げがあったのでささやかな反省会の宴を催した。そのときに当店からのお買い上げの賀茂鶴樽酒を飲んだのだが評判どおりのおいしい酒だった。
この手の反省会は酒をポリコップに注ぎチビリチビリとやるのだがこういう条件で万人にうまい酒とうならせる酒の選定は難しい。まして寒空の中、テントの隅でにフライドポテトを揚げ、浜松餃子を焼くなどして油まみれの胃袋だ。かたや湯気の立ち昇る寸胴なべの脇でうどんそばの調理を汗だくになって行い消耗している。こんな時の一献だからだ。
幸い蔵元直詰めの賀茂鶴樽酒が入荷してたので躊躇なく持っていったのだが多くの支持者を得たのでまずまずの思いだった。とかく酒選びはブランドとかプレミアムの付いた高い酒を由とするが、そんなに高い酒でなくともうまい酒はあるものでこういう会に参加して生の声を聞くのも参考になる。自分自身も多少口にして味わいをインプットしておけばお客様に勧め概があるというものだ。
この酒は清酒を蔵元で本物の杉樽に貯蔵してから瓶詰めにしたものだ。ほのかな樽の香りが漂い、今の外気温のままでキリッとした味わいが咽元をとおる。こういう香のあるコクのあるタイプの酒はつまみも濃いものを少し頂くのが良くて大福寺納豆を一粒かじって飲めば最高の味わいなのだ。刺身もわさびを利かして溜まり醤油で食べる。痛風病みには縁の遠い肴なのだが今日の一日の疲れを癒す思いで少々誘惑に負けてしまったようだ。