
今日は足切観音様のお祭りだ。足切りとは物騒な名前の観音様だが、そのいわれはこうだ。昔、南北朝のころ後醍醐天皇の皇子宗良親王が当地で足利勢と戦い負けた。戦いの最中、足を切られたあげく刀折れ矢尽きた親王は、もはやこれまでと思った。その目の前に現れたのがこの観音様。どうかわが身を救え給えと念じた結果観音様の足元からたらりと血がしたたり、その代わりに宗良親王は足の傷が癒え、無事信州へ落ち延びたと言うくだりだ。再度この井伊谷に戻った宗良親王はこの観音様を足切観音と呼び手厚く奉ったと後世に伝えられている。
この足を直してくれるという伝説から足を怪我したり、不自由な体になった人が数多く参拝に訪れた時代もあった。戦時中は敵の弾が当らないようにと武運長久の願掛け観音として縁日が立つほどの賑わいを見せたそうだ。
連日痛風ネタで申し訳ないが、この故事にならい痛風避けの願掛けに清酒を1本お供えを決めた。他のお客様のご依頼もあって女房が配達に出向いたおり、お供えを頼んだがその願いが聞き入れられるか否か、平成の宗良親王が再現するかが検証される。
もっとも食生活の改善が先だと閻魔様のお告げもあったことも付け加えて置きたい。閻魔様配達ご苦労様でした。