
睦会の倉庫が取り壊される。昔農協の倉庫として建てられ、一時期は農機具屋さん、そして今はその農機具屋さんから借りて睦会の資材置き場となっていた。睦会は井伊谷4区に派生した地域おこし団体の名称で二宮神社の祭典やいなさ人形劇まつりに露店を開いて賑わいを演出している。その資材置き場の明け渡しが6月に迫って来ている。丁度また貸してくれる民家が現れたので、置場所は何とか都合がついたが、膨大な量の資材、道具類である。
今日はその引越しの日だった。生憎の天候で移転作業はやむなく中止になってしまった。多くの会員が参加してその作業に当たる予定であった。メンバーには大工さんをはじめ建設関係の人がたくさんいるので、大変心強い。来週にも重機を駆使してその作業に当たる予定である。
話はもどるが、この農協倉庫には思い出が深い。子供のころには落花生の皮むきのアルバイトをやったこともあり、確か1合枡一杯の出来上がりに対し10円の小遣いを頂いた。
表のレトロな看板はあの世界のトヨタが耕運機を作っていた生き証人でもある。こうした懐かしい看板や思い出も倉庫の取り壊しと共に消え去って行く。
町の建物が老朽化によってだんだん姿を消していく。個人の問題なので建て替え、取り壊しには介入できないが寂しいものだ。イベントの打ち上げの酒の席で昔を語る位がせめての慰みだ。