忍冬酒大作戦
引佐町の龍潭寺に約350年前の朝鮮通信使が揮毫(きごう)した2枚の額が残っている。山門の「萬松山」と本殿軒先の「龍潭寺」だがこの額を地元の郷土史家が韓国領事館の人たちを案内する、日韓友好の場があった。
朝鮮通信使といえば、当時の一行が忍冬酒を飲んで、そのうまさに感激して漢詩にも残し、その石碑が広島県の周囲16Kmの小さな島、下蒲刈島にある。これらを強引に結び付けて、我が遠州夢倶楽部の忍冬酒大作戦が行われた。
一行が食事する細江町の国民宿舎のとなりの席を陣取り、食前酒に飲んで頂く作戦に出た。あらかじめアポは取ってあったので快く飲んで頂くことが出来たが、もち米だけの磨き上げた甘さに皆さんは美味しいと言って下さり、まずまず作戦は成功した。実際当時の下蒲刈忍冬酒とは違うので、やや強引さはあったが遠州の古刹(こさつ)と韓国との縁に着目した地元の郷土史家らの友好に一役買ったのでは自負している。
ここに登場した忍冬酒は遠州夢倶楽部が家康の愛飲した長命の酒として人気を博している。甘い酒が苦手な人にはさらに焼酎と水の2倍割がいい。半沢直樹曰く、「甘かったら割り返す、倍割だ」。と言ったかどうか。まずはお試しあれ。
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