浜松型次世代交通システム
表題の講演会を三方原公民館で聞いた。
静岡文芸大学の先生方が研究したもので浜松駅を起点に5方向にLRT(次世代型路面電車)を走らせ、公共交通の利用率促進を図るというものだ。身近な所では新都田までの区間が紹介されたが、大型ショッピングモールや病院、高校大学を結ぶ路線になる。
浜松はマイカー通勤など公共交通に頼らない交通手段が発達した地域だ。これから高齢化社会になって、移動に苦労するお年寄りなどの交通弱者を救うためにも新しい交通システムを構築するのは必然的なことだろう。
しかしながら近未来を描いた時、夢のような話が実現するとは思えない。今の景気の悪さは一過性のものとしても、人口は減るし、産業もピークを過ぎた感は否めないだろう。
バス電車による公共交通も利用者が減少する中、今更、デザインを未来型に変えただけでLRTをお客様が利用するだろうか?。それよりバス専用レーンの活用をしたり、マイカー通勤規制を強化したりして、やりくりし、方向性が見えたなら取り組むべきではないだろうか?
これからは、空気、水、安全と並んで便利な所に住むというのも国民の権利だという。皆、便利な所に出て来なさいということであるが環境問題を考えるとき田舎に住む人たちがあって森林が守られているのではないだろうか?
人口の多いところの政策がどうしても優先されるので僻みも出るが、もう少し考えてみる必要があるのではないだろうか。