雲水が行く2009春バージョン
井伊谷の町通りを方広寺の雲水の一行が托鉢に歩いた。一年に何度かこうして来るのだが、修行のカリキュラムに従ってのことだろう。
もう桜の季節だというのに、まさしく花冷えのする今日この頃。早春に暖かかったせいかとても冷たく感じる中を素足にビニール紐製のわらじを履いて歩く。「ウォーー」と掛け声をかけて歩く修行姿は頼もしく思えた。
その掛け声に応じて店先で少しばかりの施しをすると丁寧にお経を読んでくれた。その1分ほどの間が俗人には耐え難く、ついつい目をそらしてしまう。「この青年僧は修行に入って何年になるのだろうか?」などと勘ぐりながら、上の空でお経を聴いた。
一礼してその場を離れ、次の訪問先へいく姿を撮らせて頂いたが古びた町どおりを行く姿にノスタルジックな思いが過ぎった。