忍冬酒

月光乾麺

2009年01月12日 14:02

 写真の忍冬酒が空になった。昨年暮れから寒さしのぎに寝酒として少しずつ飲んでいたものだ。酒の席が多かったので殆ど飲まずじまいだったが最近の冷え込みで少々ペースがあがり最後の一滴を昨夜、空けてしまったわけだ。

 遠州夢倶楽部のご当地物シリーズの先陣を切って発売された酒だが当初の注目度も去ってやや販売不振に陥った商品だ。値段の折り合いからであろうか類似の薬用の酒に比べると苦戦している。

飲み口は薬用のそれと違って軽く甘く、気の利いたカクテル風に仕上がっている。この季節ならお湯割りにすれば心底温まって寝つきがいいこと受けあいだ。今まさに寒の季節。この季節にはぴったりの冬を忍ぶ酒、忍冬酒をお奨めしたい。

 徳川家康の時代から昭和の初期まで、浜松地方の名産として一世を風靡したという事実もあり、それに習いスイカズラを味醂に漬け込んだものを商品化したのが遠州忍冬酒だ。

 引佐町はいなさ湖畔にはこの忍冬の花(スイカズラ)が5月になると白い花をつける。その花が白から黄色に変わることから金銀花とも呼ばれる。今は凍てつく寒風だけが湖面を過ぎり、ひっそりとした湖畔だが春の桜、初夏の新緑の中のスイカズラ等、楽しみが待っている。お湯割りにした忍冬酒を口に含んで春を待ちわびる気持ちが高まった。


忍冬酒 720ml 2500円 遠州夢倶楽部のお店で販売中。