変わり行く「いぼがん」
神宮寺川を下って行くと引佐町と細江町の境に「いぼがん」と言われる渕がある。昔は大きく曲がりくねって、どす黒くて相当深さを感じる渕があった。
今では写真のように河川改修が行われ、昔の面影はない。ただ曲がった渕の部分だけが濃紺のよどみとなって当時を偲ばせる。
「いぼがん」とは出来物の疣を取り除いてくれる有難い観音様が近くに奉られていたことによるものだ。実際にこの渕の高台の墓場のような所に観音様は建っている。
昔から何となく霊感が漂い、子ども心に近づきがたいところだった。名前のイメージもそうだったが、これから改修が進み生まれ変わった親水公園になればいいと思っている。