ナンバンギセル
富幕山頂上付近の電信柱の傍らに「ナンバンキセル右20m」なる
小さな案内板を見つけました。
富幕山を管理してくださっている方か、山野草の愛好家さんかは
存じませんがありがたいことです。
ナンバンキセルとはススキやサトウキビ、ショウガなどに寄生する
一年草だそうです。寄生植物は、他の植物の茎や根から栄養分を得ている
植物であることは、想像に値しますが、その珍しさからか、可憐さからか
園芸植物として人気があるようです。
人間社会では一頃パラサイトと呼ばれ、今でいうニートと並んで社会問題に
取り上げられていた時期もありましたが、植物の世界では希少なようです。
実際にナンバンギセル右20m付近を探すと確かに紫色の可憐な花が2、3株
咲いております。”キセル”とはぴったりのネーミングですね。
「ここで見るから美しい」のです。決して採らないでくださいね。
写真に収めるのは大いに結構です。富幕山は今からが山野草の季節です。
「オミナエシ、マツムシソウ」なら群生していますし、
「ヒオウギ」は中々見つかりませんが、その美しさは遠くからでも
すぐに判ります。
富幕山は本日山開きでした。