禅宗の修行僧
「ウォーーー」と大きな声を張り上げて雲水さんが托鉢に歩きます。
年に何度か托鉢が行われ、方広寺の総本山のある我が引佐町は
地元の関係上、頻度が多いようです。
春から始まった修行もだいぶ進んだせいか、腹のそこから声が
出るようになったようで、残暑厳しい街中を響き渡ります。
夏を惜しむせみ時雨の声とマッチングして晩夏の風情を楽しませて
くれます。
ところで不思議なことに団体で托鉢に来て一軒一軒分担して
門口でお経を唱えてくれるのですが、決して重複して訪問
しないのです。何か分配の法則があって振り分けているようですが
それぞれがお経を唱えてわき見すら出来ない状態の中を
整然と門ごとに托鉢をしていくのです。
よーく観察してみると、歩きながら茶色い大きなすげ笠の下から
、それぞれを確認しながら目線で合図をしているようです。
これを「歩き目でする」の法則というそうです。
「さぶー」少しは涼しくなりましたか?
1時間ほどしてバス停付近を通ると、先ほどの禅僧たちが待っています。
奥山方面のバスに乗るのでしょうか?
日陰で歓談する姿に、思わずパチリ。
一修行終えた喜びが伝わってきます。
暑い中ご苦労様でした。