三光坊様のお祭り
今日は井伊谷は3区にある三光坊様をお祭りする日だ。祭りと言っても各班から祭り当番が2人ほど出て執り行う小さな祭典だ。
その昔(江戸前期)この地域に疫病が流行った。その時、通りかっかった三光坊という名のお坊さんが念力によって疫病を治めたという故事にならって観音様が建立され、それ以後続いているお祭りだそうだ。当時は疫病の他、風水害に被ることも頻繁にあり、人々のすさんだ心を和ませてくれたようだ。なお当時のこの一帯の風水害の様子や村人の様子が矢野氏製作の「
井伊谷の歴史」をごらんになるとよく判るので参考にされたい。
お祭りに先立ち、周辺のお掃除をしているところへ自治会からのお供えのお酒を届けに行った。まだまだ続く残暑の中、皆で協力して作業が進められていた。この後、午後からお祭りが行われるが近所の子どもたちに袋菓子が振る舞われる。
当時疫病が流行ったころ犠牲になった子どもたちの霊を慰めるとともに地域の発展の原動力であり、宝である子どもへの愛情が伺われる。こんな小さな祭りだが末永く続けて行きたいものである。