フジバカマ

月光乾麺

2008年08月14日 08:24

 猛暑の続く中、秋の話題をひとつ。環境省指定の絶滅危惧植物フジバカマを栽培しているお宅がある。盆義理に伺ったお宅の庭先に栽培されているのだが8月下旬ごろから花を咲かせるようである。
 昔は川原の土手などに当たり前に咲いていた秋の七草の一つであるが、最近は見られなくなったようである。もっとも植物に詳しい人ならではの嘆きであって、知らないものにとっては雑草の生い茂る土手にしか見えないのだが。 
 今は鉢植えにして株分けして育てて、近隣の小学校に分けてあげる計画を立てているようだ。子供のころからこうした取り組みから環境への興味を持っていただけたらと壮大な計画を立てておられるのだ。 
 地道な努力には頭の下がる思いだが、なぜ絶滅の危機に瀕しているのだろうか?地球温暖化なのか、農薬の影響なのか、さまざまな影響を受けてのことなのだろうが、このフジバカマが少なくなったことが環境が悪化したという証なのだろう。
 一人一人が環境に対する意識を持つことが大切なことは判っている。しかしながら、こうして猛暑の中、涼しい部屋でキーボードを叩くのも環境を悪くしている一因である。現実とのギャップを感じながら秋風の吹くのを心待ちしている。