半壊
ツバメの巣に異変が起こった。連日の長雨で巣に水が浸み込んでいたことと、ツバメの成長と共に自重が増した事により巣が半壊してしまった。
一羽の子ツバメは路上に落ち、すでに行き絶えていた。残りの子ツバメは壊れた巣に必死ですがり、寄り添うようにうずくまっている。残った子ツバメに餌を運ぶ親鳥の姿も何となく寂しそうだ。
しかしながら親鳥は悲しがってばかりはいられないと、巣の修復や餌運びに目まぐるしく動いていた。見ている我々は何も手出しをすることも出来ずに見守っているだけだ。前にもこんな時に人口の支えを置いたら来なくなってしまった苦い経験があるからだが、はたしてどうしていいのか悩んでしまう。
狭い残った居住空間で仲良く3羽の子ツバメが寄り添う姿に感動を覚えるが、一日でも早い巣立ちを願うばかりだ。