遠州手延べそーめんの里
遠州手延べそうめんを作っている加藤さんのお宅を訪問した。写真は手延べの前の行程の様子で麺を機械にセットして少し伸ばす。この後少し間をおいて本格的な手延べをするようだ。一部機械化はされているが大部分は手作業でたいへんな労力だ。その分、美味しい手延べ麺の誕生となるわけだ。
確かに手延べ麺は腰があってモチモチ感の中に味わい深い麺を楽しむことが出来る。極細の麺をめんつゆと共にすすりこむ食べ方とは一味違う感じで季節を問わず味える。この梅雨時の季節は特に乾麺の製造には気を使うようだ。湿度とのバランスを考えながら、長年培った経験と技術を駆使して望むようだ。
新緑が綺麗な奥山は谷沢の里の一角にその手述べそーめんの工場はある。本通りとは少し外れているので、うっかりすると通り過ぎてしまうほどの場所だ。
耳を澄ませば小川の流れる音や小鳥のさえずりさえも聞こえるいい環境だ。新東名の引佐、三ヶ日間の連絡道路がすぐそばを通り、5年後には様変わりするであろうが、この静かな環境だけは残しておいてほしい。山間の静かな環境だから出来る手延べ麺をこれからも末永く作って頂きたいと願っている。