新人雲水
今年も引佐路に初夏の風物詩を飾る雲水さんの托鉢がやって来た。
小雨交じりの井伊谷の街どおりを「うぉーー」と掛け声が鳴り響く。門に立っては諸行無常の念仏を唱えてくれる。お金を方広寺と書かれたエプロンのようなものに差し出すと一際大きな声で念仏を唱えて去っていく。
ふと去り際に深く被った編み笠から覗く顔を見ればまだ若い顔立ちの好青年だ。今年の春からの新入りの見習い僧なのだろか。軽くお辞儀をして去る僧を見てそんな思いがした。
今日は雨使用のマントを袈裟の上からまとっている。この位の雨なら、どうってことはないだろうがこれから暑い日寒いが続く。これからの修行を是非とも頑張ってもらいたい。